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2009年1月 8日 (木)

まな板界のエルメス

なに、それ?

はい、エルメスとはなんの関係もございません。
要は最高級品だと言いたいワケ。

「エルメスのまな板なのよー」と言うと、
「へぇー、さすがグーせんせー!」
…って、違うから。そんなの無いから。
あっても買わないから。

090108

良い庖丁を買って、きちんとした研ぎ方を教わると、
切れ味がなるべく長く保って欲しいと思うようになる。
 そりゃそうだ。研ぐ苦労がわかるようになるんだもの。

そうなると、必要になってくるのは木のまな板なんですよ。
オシャレで買ったプラスチックのまな板は、
硬すぎて刃を潰すから、すぐ切れ味が悪くなる。
切れない庖丁を使い慣れている人はそれでも平気なんだけど、
一旦、切れる庖丁の気持ちよさを味わって、
料理の腕がワンランクアップしてしまうと、もう戻れない。

木のまな板だと刃が木にくい込む。
だから刃がつぶれない。

木の種類によって硬さが違うから、
木によっても切れ味の持続が違う。

この木は榧の木。かやと読む。
将棋の盤に使われる高級木材です。
きめが細かくて軟らかくてオイルを適度に含んでいるから、
刃が潰れることなくくい込むし、
水分をよく弾くから嫌な臭いが入っていきにくい。
木に鼻を近づけて嗅ぐと、バニラのような甘いにおいがする。

このまな板に換えてから、グーの庖丁は切れ味が持続するようになった。
以前は、ソノマのかっこいいまな板や
木目が模様になってるのを使っていたが、
教室の前日にしっかり研いだ包丁が、
ひと教室終わる度に落ち込むぐらい切れなくなってた。

どれだけの種類のまな板を使ってきたことか。
そしてついに終のまな板を見つけたわけです。

そしてそのことを私が熱く熱く語るもんだから、
グーのお生徒さんもついに
「エルメスのまな板が欲しい」と言い出した。

ホントに良いのかなー、とは思ったが、責任持たなきゃね。
だって洗脳したのはアタシだよー。

ひたすら実直の大分の家具職人、
くにさき六郷舎の恒成さんが作るまな板、
榧の木はエルメス級だけどね、期待は裏切らない。

もう榧は、一枚板が取れるだけ残ってないから
良い部分をやり繰りして1枚にしてくれています。

そんな貴重な榧。
所有する人は世界遺産を持ってるようなもんだからね。
大事に使おうね。
 ちょっと言いすぎ? カンニンカンニン。
 お手入れ方法はちゃんと教えるからね。

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