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2013年2月 7日 (木)

研いでもらった包丁

左利きの私の包丁はもちろん左利き用。

私の包丁を作ってくださってる吉實さんは、
「林さんの包丁を作るときは林さんのだけを作るんだよ。
 右用のを作るときに一緒にとはいかない。
 右用の感覚を左用に頭を切り換えて作らないと
 左の包丁はうまくいかない。」

効率の悪いことをしてくださってるとわかって
更に深く感謝です。

そんな思いを込めて作ってくださった包丁なので、
新しく作ってもらったのがあるからと、
それまで使っていた包丁に
見向きもしなくなるなんて出来ません。

出番無く眠らせてしまってる刺身包丁が気になっていたところ、
時々行くイタリアンの料理人が左利きとわかり、
養子に出したのが2年ぐらい前かなぁー。

カルパッチョの刺身の照かりが鈍く、
切れ味の良い包丁で切ったらもっと美味しくなるよ、と、
お節介オバサンしたわけ。

途中二度ばかし引き取って研いであげたことあるんだけど、
「忙しいグーさんにお願いするの悪いかなと思って、
 研ぎ屋に出したんだけど見てくれる?」と差し出した。

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「なんちゅうことしてくれたのッ!!!」
「…やっぱり」
「せっかくシャープになってた刃、潰されてるじゃん!」
「だよね。機械で研いでるよね、これ」
「そーゆー問題じゃないの!
 こんなコトしてくれたのを戻すの大変なんだよ」

…と言う事でグークリニックに戻ってきた包丁を
粒子の粗い粗砥、粒子の細かい粗砥、中砥、仕上げ砥と
砥石を換えて30分研ぎました。

130207_2

電動でまわる砥石にシャイーーンと包丁を当てて
あっと言う間に終わらせてしまう研ぎを見る度、
1本1本丁寧に、指紋がすり減るまで、
まさに血がにじむ思いをして研いでくれる吉實さんの
惚れ惚れとする手元と背中が脳裏に浮かびます。

とうてい足下にも及びませんが、気持ちとイメージは吉實さん。
潰された刃が出てきましたが、まだまだ納得いかず。

今日はこのぐらいにしといてやるぜ、と、あきらめて、
あとでまた挑戦です。

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